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もっさんのぐうたらブログ

認知のゆがみ なくて七癖

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はじめに

 前回の「認知のゆがみ」いかがでしたか?多少なりともご自分に当てはまるものがありましたでしょうか。今日は、前回あげた認知のゆがみに対して、どのように修正していけばよいかを書いてみたいと思います。ただし、認知のゆがみは考え方のクセですから、人から言われてハイハイとすぐに修正されるようなものではありません。わかっちゃいるけどやめられない、というものです。その点ご了承ください。

1 〜すべきだ思考の修正

 正義感の強い真面目な方に多い傾向があります。ただ何かに対してこうあるべきだというのは、あくまでもご本人の価値観であり、ルールでしかないのです。したがってそれは社会のルールでもなければ常識でもないということを自覚しなければなりません。考え方としては、「〜しなければならない」というワードを「〜した方が良いかも知れない」に置き換えてやることをお勧めします。

 

2 マイナス思考の修正

 これはいうのは簡単ですがなかなか治りません。マイナス思考をしたその時に、ご本人が自覚できていないことが多いからです。あっ今私はマイナス思考をした、という気づきを持てるか、ということです。しかもマイナス思考をする方は、どうせ治らないもの、とそこからしてマイナスですから。これが認知のゆがみの典型と言われるのもわかる気がします。やはりそういうクセがついた、何かにさかのぼる必要がある場合もあります。いずれにせよ、なかなか一人では治しにくいパターンです。

 

3 レッテル貼りの修正

 いいレッテルを貼るならまだしも、ネガティブなレッテルを自分に対して貼ってしまいますね。これは特に何か失敗した時に起きます。ある意味マイナス思考に近いと思います。また後に出てきますが、よいor悪いの二つでモノを見る人に多い傾向です。自分というものが一番わからないもので、いいも悪いもないのです

 

4 自己中心思考の修正

 悪いのは自分だと考えてしまうタイプ。過度になると周りがそんなことないよ、とか、あなたが悪いのではないと言えばいうほど、いや悪いのは自分だと、強く思い込んでしまいます。抑うつ状態を招くので、そうなってしまうと、ご本人の話をじっくり聞いてあげる存在が必要になります。

 

5 感情的決めつけの修正

 これもマイナス思考です。これは相手の感情をネガティブに決めつけてしまいます。そして先ほどの自己中心思考とくっついてうつ状態を招きます。何度もいいますが、こういったことはクセですので、まずそのクセがあることをご本人が知ることです。そしてそれがある程度時間をかけて発生しているので、時間をかけて修正していく必要があります。焦って治そうとしないことです。

 

6 二分割思考の修正

 白か黒か、善か悪かという二つしかない考え方です。これについては、はっきり申し上げて、幼児性の抜けていない考え方のクセであると考えます。子供向けのアニメでも、正義の味方と悪が戦います。しかし、世の中はそう単純なものではありません。見る方向によって、白にも黒にも、善にも悪にもなります。そう考えた方が楽になった、という経験を積ませてあげることが必要ですね。

 

7 過度な一般化の修正

 幼児性のもたらすクセがここにも見られますね。子供の頃、何かおねだりする時に、みんな持ってるものって言いませんでしたか。みんなって誰なの、みたいな。みんな私のことを笑ってる、のみんなを具体的に全てあげよ(笑)誰もあなたのことなんて見てませんよ、と私は言います。この地球上に76億もの人間がいて、今この瞬間に私のことを考えている人は何人いるだろう。たぶん無限にゼロに近いと思います。つまり誰も私のことなんて気にしていない。こんなお話をしてあげます。

 

8 過大/過小評価の修正

 謙虚と言えば謙虚なんですが、喜ぶと今度は落とされる、と防衛本能でこう考える人もいるようです。人間、笑いあり涙あり、なんですがなかなかそう考えてくれません。ただそう考えて行動することにより、損をしているということに気づけばさっと修正されることがあります。

 

9 論理の飛躍その1の修正

 たまたま電話に出られなかったからといって浮気を疑う。ほぼ病的です。これまた精神の幼児性がうかがわれます。特に相手を独占したいという気持ちがこういう認知のゆがみを生みます。社会経験の不足が原因となる場合もあります。

 

10 論理の飛躍その2の修正

 きっとこの計画はうまくいかない、きっと私はいい人生を送れない。先をネガティブに予言しています。こうすることで失敗のショックを最小限にしようというところから発生した認知のゆがみです。確かにダメだと思ってダメな場合と、うまくいくと思ってダメな場合と、受けるショックは違いますね。小さな成功体験を自覚し続けていかねばなりません

 

まとめ

 認知のゆがみは単なる考え方のクセなのですが、うつ病発生の原因になったり、新たなストレスの原因になったりと、放っておくと厄介なことになりかねません。ただクセです。クセというのはなくて七癖というように、ご本人も気づかないことがほとんどです。私はまず、お話をお伺いし、ご本人のクセを指摘し気づいていただくことから始めます。クセは自覚できると治ったも同然の場合があります。そしてそのクセのせいでどれだけ損をしているか、を知ってもらいます。メールによるカウンセリングでは毎日短い日記を書いていただくこともあります。こんなことがあってどう思ったかだけです。そのどう思ったかに認知のゆがみを発見する場合もあるのです。

 上記の1番から10番まで全てネガティブな性質のものです。よいクセはなかなかつかず、悪いクセはすぐにつきます。その方が見かけ楽だからです。しかし後になって結局そのことで辛い思いをすることになります。よいクセをつけて楽しい生活を送りたいものです。

 

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