Twitterに書ききれない心のケア術

もっさんのぐうたらブログ

その不安、実はあなたが一生懸命育ててはいませんか?

 

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 さて昨日の続きです。いとこの友人のカウンセリングを引き受けた私。彼が20年前に仕事でミスをしてちょっとだけ厄介なことになりかけた、ということを引き出しました。また症状はうつ病というより自律神経失調症ではないかと。

 今日のお話は、そんな20年前のことが原因ってあるのというお話です。

 

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 大きな緊張に見舞われると、人間は交感神経が優位になりますね。交感神経は副交感神経とペアで自律神経と呼ばれていますね。交感神経優位になると胃腸の動きは悪くなり、食欲は減退します。そうですよね。ピンチの時に食欲出ても困ります。呼吸は小さく速くなり、血管は収縮して血圧が上がります。いわゆる戦闘態勢です。

 本来はこの交感神経と副交感神経がバランスよくしかも最大限のパフォーマンスをしてくれるのです。しかし、相談に来た彼は、このバランスがもう無茶苦茶になってしまっていたのです。

 目の前のピンチに対して、動物は本能的に対応します。ピンチが去ればそれで終わりです。ところが人間はそれを記憶します。一つは映像として。もう一つは言葉で。この記憶の機能が実は厄介で、不安という精神状態まで再現してしまうのです。そしてその辛いイメージが思い出された時は、頭一杯に広がります。しかもそれは一度や二度ではなく、何度も何度も繰り返しその不安をともなったイメージはやってくるのです。しかも、それは時や場所を選びません。

 そのイメージが湧くと、当然身体は緊張します。強張るわけですね。そうなると血流が極端に悪くなり、筋肉がカチカチになります。それは肩こりや腰痛の原因になります。先ほどお話しした、交感神経が優位の状態がずっと続くのです。つまりずっと戦闘状態にあるわけです。これが自律神経失調症というものなのです。

 自律神経失調症患者の多くはその心の根っこに不安を抱えていらっしゃいます。その不安は、例えば過去にした失敗。いまさらどうこう考えることではないですね。あるいは将来に対しての漠然とした不安。これも今現在何もできませんね。というかする必要もない。でも、ご本人さんの中ではその不安をどんどん大きくさせていってるんですね。つまりはその不安は自分で作りあげた虚像なんですね。

 

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 この相談者は過去にやらかした失敗をずっと自分の心の中で大きく成長させていたんですね。もうすでにすんだことで、しかも誰もそのことでは彼を責めたりしていないんですね。その不安は自分で作ったハリボテです。それを理解するしかないんですね。理解してくれればその自律神経失調症は治ります。そこからは本人様の頑張りになります。今のところ、彼はうまくやってるそうです。

 

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 最後にこの自分で作り上げる不安、自分で大きくしてしまう不安、これらは年月と共にどんどんこじれてややこしくなります。二つ、三つのものがもつれたようになるとややこしいですね。

 すんだことは気にしても始まらない

   まだ来ない先のことは心配のしようがない

そう考えるクセをつけたいですね。

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