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もっさんのぐうたらブログ

哀しみ感情コントロール 物語の力と擬人化

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 は昨年の夏に16年一緒に暮らしてきた柴犬を亡くしました。しばらくの間は外を歩くのも嫌でした。一緒に散歩した道ばかりですから。でも哀しみから立ち直るのには、自分の心をコントロールしないといけません。その犬との出会いは本当に不思議でした。長くなるので書きませんが。でもそれは偶然の出会いでしょう。

 間は様々な場面で必要に応じて、様々な物語を作ります。私が一匹の柴犬の赤ちゃんとであった不思議で感動的な物語もそうです。小さな時にままごとをしたことありますか。あれも一つの物語です。人間はあんなに小さな時から、瞬時に物語を創る能力を持っているんですね。男の子は戦争ごっこ。やはりそこには即興で造られた物語があるのです。規模の大きなものになると宗教がそうですね。キリストの物語や、日本の神話。その中で人間は今まで生きてきたのです。

 を犬のことに戻しましょう。皆さんも家でペットを飼っておられる方が多いと思います。話しかけたりしますよね。長くつきあっているとけっこう通じるんですよね、これが。それが行き過ぎると、ペットも、私たちと同じだと考えてしまうのです。たとえば、金魚がお昼寝しているだとか、水槽で飼っている熱帯魚に話しかけたり。ダメだと言っているのではありません。

 も近所の顔見知りの方のワンちゃんに話しかけます。向こうもこちらをよく知っているものですから、見つけると走って来てくれます。チワワの小さな子になると、抱っこしてくれとせがむので抱き上げてやります。その時に「はいはい、覚えてくれてるの、ありがとうね。ん?なに?好きスキしてくれるの?あー、いい子やねえ」などと言っています。本当にそう思っているか知りませんが(笑)「いい子」」「この子」など人間のようです。これを擬人化といいます。

 んだん具合が悪くなり、いつまでもつか分からなくなった時のうちのワンちゃん。毎日その苦しそうな姿を見るのもつらかったのです。ふと考えてしまいました。この子は死ぬのは怖くないのかなあ、と。そんなこと考えないですよね。犬には生死の認識などありません。ただ生きていくように遺伝子にプログラムされたように「ある」だけなんですね。死ぬ時もじっと見届けてやりました。一個の生物が、その生命活動を終了させたという認識で、火葬をしました。そうしないと哀しみで崩れ落ちそうな自分があったからです。今もこうしてパソコンに向かっている私を、写真の中から首を傾げて見ています。

 の哀しみコントロールはそういう仕方です。そこにある一切の物語を排除する。事実だけに向き合う。感情はその物語(特に動物の場合は擬人化)によってもたらされるので、物語を思い出さない、造らない。だからといって、一切その子のことを思い出さないかというと、そうではありません。毎日思い出しています。写真やお骨の前の水を換えたり、おやつを買ってきたり。「天国で風邪ひいてないか?お友達と仲良くやってるか?」とか話しかけています。そうすることで自分の気が休まるときはそうしています。辛いときは上記の方法でコントロールします。だから無理して忘れようともしません。忘れたくても忘れることができないのは百も承知ですから。

 

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