Twitterに書ききれない心のケア術

もっさんのぐうたらブログ

メンタル疾患は仕事優先社会の産物 あなたのせいじゃない

 

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ブログを書いていていつも悩むことがあります。私の書くことが少しでも誰かの役に立てば、という思いで書いています。しかし、皆さん、いろいろ生き様が違うので、どうしても一般的になってしまいます。あまりにも個人差がありすぎて、書きたいことが書けなかったり。今日はそんな私の愚痴になるかもしれません。

 本屋さんにいくと、健康に関する本や、心に関する本がとてもたくさんあります。ネットでもそういうサイトは非常に多いですね。もちろん私のブログもそのうちの一つであることは言うまでもありません。そんなサイトや書物には実に大切なことが書かれているのですが、冷静に考えたとき、それってできますか?って思ってしまうのです。

 ものすごく単純なことでも、それってできますか?って。少なくとも私はそう思って本を閉じてしまいます。例をあげましょう。

 小学生でも知っているごく当たり前な健康的生活の第一歩。「早寝、早起き」

 なぜそれがいいのか、いろんな人が解説をしてくれています。でも、私が思ってしまうのは、「そもそも今の社会では早寝自体できないよ」ということです。ちなみに私は21時には寝床に入ります。勤め人であったときには無理でした。そもそも定時に終わる習慣のない日本の国です。私は教師でした。最近やっと教員の仕事のブラックさが話題になっています。部活動のおかげで勤務時間も日曜祝日もあったもんじゃないんですから。そしてそれが当たり前なので、心や身体に良い生き方を望むなら辞めるしかなかったんですね。

 皆さんはもっときびしい現実を生きていらっしゃると思います。身体も動かせない満員電車に詰め込まれ、乗り換え乗り換え、会社に着くまで1時間、2時間はざら。そんな話をよく聞きます。着いたとたん山のような仕事が。中には酷い上司のパワハラもあるでしょう。定時になっても帰れるわけもなく、残業。くたくたで帰ったときにはすでに「早寝」タイムはとっくに過ぎ去っている。食べてすぐ寝るから身体に悪い。疲れが取れないままあの満員電車に。

 そりゃうつ状態になって当たり前です。精神的にまいる前に、まず身体がまいる。でも残念ながらその身体の悲鳴は聞こえづらく、頑張れるんですね。身体はそのようにできています。しかし、生命の防衛本能がはたらきます。精神的にブレーキがかかってしまいます。メンタル疾患ですよね。メンタル疾患を根治するには根本原因を除去するしかないです。それを超える強い心を持つなんて絶対無理ですから。だからといって、皆さん仕事を辞めましょうとは言えません。また仕事もいろいろ、人の性格もいろいろ。個人差が大きい。結局はお一人お一人にお話をうかがうしかないなあ、と思いながらのカウンセリングの日々なんですね。

 いろんな本やサイトには本当にいい事がいっぱい書いてあるんですが、その人によっては現実的でないものが多いと思います。「毎朝10分でいい、朝日を浴びましょう」夜のお仕事の人には無理です。悲しい時に笑えというのも無理な話です。寝る時間も削って働いている人に、質の良い睡眠をと言われても困ります。あげていくとキリがないほどですね。

 一言で言ってしまうと、日本人のメンタル疾患は社会構造のせいであり、社会全体で取り組んでいかねばならない社会の問題であり、決して個人の問題ではないのです。「身体に良いことしてますか?」という前に身体に良いことができる世の中になってほしいと思います。決して自分を責めることだけはないようにしていただきたいと思います。病気になってしまったら、申し訳ないと思ってしまうのは、あなたが真面目な証拠です。そんな人ほど要注意です。

 なかなか全ての人に通じるものは書けないものですが、それでもきっと誰かの参考になると信じて書き続けていこうと思います。

 

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