コロナ疲れ 大丈夫ですか
四月になりました。しかし世間を恐怖に陥れているコロナウィルスはいっこうに収まる気配がありません。毎日コロナ、コロナ。自分の生活は抑制され、あるのは不安要素ばかり。出口の見えないトンネル。例年と違い、正直に言って、桜を見ても心の底から幸せを感じません。そんな中で、体調や精神的な不調を訴える人も多く出始めているそうです。コロナという前代未聞の大きなストレスが原因であることは言うまでもありません。
今日はそういったストレスによる症状と、それに対して、自分でできる回避のしかたをお話ししたいと思います。
「コロナ疲れ」という言葉を、会見の中で首相自らが用いていました。もうかなり前から疲れていますよね。
みなさんの中でこんな方はいませんか。最近イライラする。寝つきが悪い。眠れなかったり、そのくせやたらに眠い。食欲がない、などなど。
精神的に安定を欠き、こころが落ち着かない状態ですね。そしてそれが体調を崩す原因となっています。
具体的にどういう事が精神の安定を欠く原因になっているのか見ていきましょう。
その1、不安な情報が多すぎる。
まずテレビをつけるとニュース、ワイドショーなどが、毎日毎日そのほとんどの時間を「コロナ」に費やしています。そしてそれは決して聞いていて楽しい情報ではありません。スマホを見ていてもネガティブなニュースが目に飛び込んできます。するとどうなるかは誰もが想像できると思います。
①長時間または繰り返し与えられるネガティブな情報が大きなストレスとなる。
②情報の量が多すぎて、脳の処理能力を超えてしまう。
③不明な事が多すぎてそれかえって危機感を高めてしまう。
④理解できない事、情報の足りないところは自分の想像力で補おうとする。
ただし今回のような場合その想像するものは当然ネガティブなものである。
その2、自粛自粛で活動の範囲が大きく制限される。
自由を奪われたときのストレスは非常に大きなものです。家から出るな、まではいかなくても精神的に息苦しいですよね。万が一、これが、外出禁止になればその息苦しさは想像を絶するものになるでしょう。
どう対応すれば良いか。
まず多すぎる情報への対処。これは自分で情報を断ち切る事です。マイナスな情報を浴びる事で知らず知らずにストレスを高め、そしてそれが原因で身体に不調が出てきているのですから。ただし情報が全くないというのも、これまたストレスの原因になります。テレビのニュースやワイドショー、スマホなどをだらだら見るのではなく、時間を決めて必要最小限にしてみたらどうでしょうか。緊急のものを見逃したらどうすると言われそうですが、緊急なものは必ず耳に入る、目に飛び込んでくる、そのようにできています。たとえばニュース速報がそうです。
そうすることで、なるべくネガティブな情報を浴びなくしたいものです。
次に活動範囲を制限されることについてのストレスから身を守る方法。
これはまだ外を散歩したりできるわけですから、体を動かせる人はどんどん動かすことです。そして当たり前なことですが、決まった時間に寝て、決まった時間に起きる。規則正しい生活をしなければなりません。そこが崩れると人間は心身ともに脆く、すぐ崩れてしまいます。それからなんでもいいので新しいことを始めてみるのもいいです。大袈裟なことでもなく、読書、音楽、料理などなど。ちなみに私は絵画、油絵を始めました。小さいキャンバスにちまちま描いているときは、夢中になっているのでいろんなこと忘れられます。
最後にコーピングのお話をします。
コーピングというのは心理学で言う「ストレスにどう対処するか」という言葉です。具体的にどうするのかというと、たとえばストレスを感じた時にある種の音楽を聴いた時に、そのストレスが軽減されるのを感じたとします。そしてその感覚をしっかり覚えておきます。つまり、
ある種の音楽を聴く→ストレス軽減
というひとつのルーティンを作ってしまうことにより、ストレスに対処しようということです。気分が良くなること、良くなりそうなこと、これらをノートに書き出してみたらいかがですか?それもひとつや二つではなく、多ければ多いほどいいんです。何十個でも書き出してみてください。それが自分のストレス解消法になるのです。
今日はここまでです。みなさん大変な毎日ですが、お身体ご自愛ください。
そしてコロナ終息まで頑張りましょう。
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